一人暮らしの食卓で野菜を余らせることなく新鮮なうちに食べ切りたい、と試行錯誤。昨夜、職場の仲間と食べたキャベツがとっても甘くて、味が濃く、スーパーに行くと年中手に入るキャベツでも、沖縄県産野菜のコーナーで手にとったキャベツに旬の力を感じたことをきっかけに、2020年の抱負はこのブログを通して「旬の島野菜で食を楽しむ方法を身に付ける」と決めた福田適子(33才)です。
初回は、私の大好きな今帰仁(なきじん)村道の駅の食堂「そーれ」の料理長、鈴木江美子さんに沖縄を代表するゴーヤーを中心に旬の野菜の魅力を伺いました。

『ここではね、ハウスで育てた野菜のように季節をだましてつくったモノじゃなくて
今ある野菜を毎日食べる人が飽きないように工夫してつくっているのよ。旬の野菜は味も香りも全然違う。それは野菜に包丁を入れた時からよく分かる。素材そのもののエネルギーが違うんだよね。』
「そーれ」に並ぶメニューは季節の野菜が中心です。村内の農家さんの中でも機械を使って大規模につくっている農家さんではなく、昔ながらの方法で出来る範囲でつくる地元の野菜がほとんどです。だから時にはニンジンだらけ、茄子だらけになることもあるのだとか。

一番人気の日替わり定食は、夏には沖縄島野菜のゴーヤーチャンプルーや
モーイ(ウリ科の野菜)の漬物
沖縄の炊き込みご飯”じゅーしぃ”
小鉢には旬の島野菜を使ったその日だけの一品が並びます。

旬の時期には農家さんからどっさり届くゴーヤーも鈴木さんの手にかかると、
・サラダ・煮付け・チャンプルー(炒め物)・佃煮・酢の物・ゴーヤー味噌などなど
苦味の効いたゴーヤーも味付けを変えながら複数のレシピが生まれます。
一つの食材を数々の料理に七変化させる鈴木さんの工夫の源は、訪れる
お客さんが毎日飽きることなく美味しく食べて欲しいという想いです。
『大量生産、大量消費の時代に無理して育てた野菜には力がない。
”無理をしないでできた野菜”を美味しく食べることが元気の秘訣だよね。』と
話す鈴木さん。
『野菜は特には育てなくても庭に生えるさぁね。ネギでもなんでもベランダのプランターで
ちょっと植えておけば育つから、やったらいいよ〜。」と、
にかく旬をとることの大切さと、楽しさを教えてくれたひと時でした。