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なぜ、ちんすこうが沖縄土産で買われるのか? by中地香苗<ありのままでイーノ>
2020.12.21

こちらのブログでは、一般的に「沖縄っていいよねー!」とつい思いがちな沖縄のイメージの中でも、違和感に感じたことや気になったことなどを取り上げることで、逆に、沖縄のことを再発見するためのブログです。あくまでも私、中地香苗の主観に基づくもので、私自身が、ありのままに沖縄のことをもっと広く、深く知り、より好きになるためのものです。ぜひ、ご意見、ご感想もお待ちしています。

 

 

沖縄土産で一番人気は「ちんすこう」。しかし、一番もらって嬉しくない土産も「ちんすこう」らしいと聞いて、実際に検索してみると、ありました。それも、’ガッカリしたご当地名菓’で、堂々の第1位と、なんと不名誉なものに選ばれていました。

 

 

 

 

”沖縄の食文化’’も独特ですが、名菓もやっぱり独特ですね。

ぱさぱさした食感は食べにくく、苦手な方は多いようですね。

食べているとぼろぼろ落ちるので、子供が食べると部屋がちんすこうまみれになるので食べさせたくない名菓です。”

(https://yukawanet.com/archives/5183045.html)

 

 言われてみれば、一般的に土産品店に並んでいるものは日持ちもするため、パサパサしてるものもあるし、味もそっけない気もするし、何より私たち沖縄の人が日常的に食べるかといえば、食べないし、それ以上に沖縄の家庭には、常にちんすこうがあるお家はほとんど見たことも、聞いたこともない気がします。

また、サーターアンダギーという沖縄の揚げ菓子は、どの家庭でも来客があると、おばぁーが「今からサーターアンダギー揚げるから、ちょっと待っておいてねー」と、すぐに作り始め、数十分では揚げたてが出てくる。それも、すごいのは、必ずと言っていいほど、ザルのいっぱいに作る!それも山盛りに。。。沖縄のサーターアンダギーが家庭によって味も形も大きさも異なり、各家庭の特徴がでてそれがまた良いのですが、それに比べて、ちんすこうを頻繁に家で作って、食べているというのは聞いたことがない!

 

 で、調べてみました。なんと、ちんすこうは、琉球王朝時代、その城下町首里で王家や貴族のあいだで作られた献上菓子だったんです。だから、庶民的ではない、大切なお菓子ゆえ、日々の生活で作る文化がなかったと言われれば、納得。ちなみに、今、販売されているものは、塩入りもあれば、イモ味になっているものから、チョコレートでコーティングされたものまで、味も形もさまざま。

さて、歴史あるはずの「ちんすこう」。実は、あるんです。今でもその昔ながらのこだわりで作っている「ちんすこう」があるんです。

 

「ちんすこうっておいしくないねって言われることが多いんです。」と本家 新垣菓子店の店主 新垣淑武さんからも伺ったことがあり、ちんすこうというだけで一括りにされてしまう現実。「ここのちんすこうを食べて、美味しいってはじめて知りました」と言われると、召し上がっていただくことで、食べ終わった後には、一人一人のちんすこうイメージが180度変わっていく。季節が変わっても代々続く味は変えない信念が本家のちんすこうには詰まっていました。

 

それは、那覇市首里赤平町で、本家 新垣菓子店として、1910年創業の現在7代続く沖縄では数少ない老舗。金色の箱に、ぎっしり詰められているちんすこう、こちらのちんすこうのパッケージには「金楚糕」(ちんすこう)と書かれています。

 

で、ここの金楚糕の黄色い紙の説明書の真ん中には、王家から使用を認められたひだりごもんまで描かれています。

 

ちんすこうの味そのものだけではなく、細長くほっそりと食べやすい形、パッケージには「琉球王家御用菓子」と書かれていて、いただく前に醸し出す雰囲気は、自然と歴史を感じながら、一口ずつ味わって食べたくなるほどです。

 

 

 

そして、説明書には、

「弊店ガ献上品トシテ謹製サレタ御菓子ニシテ滋養豊富、風味佳良ナ独特ノ製品ナリ」

 

 

お菓子としてのちんすこうが滋養豊富?どういうことか調べてみると、

ちんすこうの材料と言えば、小麦粉、砂糖、ラード(豚油)のみ。

いまでこそ砂糖は体に良いイメージは少ないかもしれませんが、昔はとても貴重で限られた人たちしかお菓子など口にできなかったそうで、確かに甘味も貴重な栄養です。また、もう一つの栄養として、大事な「ラード」。ですが、身近なお菓子では、ほとんどラードが使われたものはあまり見かけません。逆に同じ焼き菓子でも、バターを使ったクッキーなどは今ではどこでもあり、家庭でもよく作ったり、販売されていたり・・・。実は、あまり日常では馴染みのないラードは、ビタミンA・E・Kや酸化防止の効果もあるとか、、、昔は、添加物など余計なものが入っていないシンプルな材料から大切な栄養もとっていたんだと、クッキーのような焼き菓子のイメージからすると驚きでした。

 

 

また、クッキーはバター菓子で、バターの匂いの好みも分かれるけれど、ちんすこうの焼き上がった香りはラードを使っているからか、格別なんです。ちょうど焼き上がった頃にお店の前を通ると、つい匂いに誘われて入ってしまいたくなるくらい、懐かしいような甘さに、なんだかまろやかないい匂いがお店の外まで香ってくるのです。

 

 

香りだけではなく、食感も一口食べると虜になるくらいサクッほろっと上品で、独特の風味と食感をもつ貴重な金楚糕は、疲れた時に食べるだけでほっと癒されます。金楚糕は、「黄金色に輝き(金)、ほどけるような口当たりの(楚)焼菓子(糕)」。これまた納得です。

 

100年以上続く伝統の味を守り抜くには、日々変わる湿度によって材料の混ぜ加減も変わってくるようですが、もちろんそこは企業秘密。それ以上に、守り抜くために貫いているたった一つのシンプルな想いが、その日に作られる琉球菓子ちんすこう1本1本に込められている気がしました。

 

それは、7代目店主の新垣淑武さんに一番のこだわりを伺ったときのことでした。こだわりと言えば、何か作り方の加減かと思いきや、「琉球王家の方たちが召し上がっていたちんすこうそのものの味をそのまま伝えるだけです。」

 

代々続く目には見えない100年以上の想いを手に込めて出来上がるちんすこう。

「お客様からの’美味しい’を聞くのがなにより嬉しい」と真剣な中にも一瞬笑顔が溢れた時に店主の真心が伝わります。

 

シンプルだからこそ、1本1本の食感、風味、味を守り抜くためには手作りにこだわり、目には見えない日々の工夫が詰まっている本家 新垣菓子店の金楚糕。パサパサとは無縁のサクっほろっ、しっとりの金楚糕、沖縄土産として是非一度は召し上がっていただきたい。

 

沖縄県出身 入社14年目

中地香苗(なかちかなえ)

 

1983年生まれ、沖縄県沖縄市出身。沖縄で生活していたにも関わらず、e-noに入社して、改めて知る沖縄の色・香り・場所や人の魅力を再発見中!「私、何も知らなかった…。」と思いながらも、知ると誰かに言いたくなる、そんなことを「ディスるカバリー」blogで紹介していきます。

来沖時または沖縄に行きたい気分の時にぜひメールお待ちしております♪

▶︎kanae@e-no.com

 

メールをいただいた方には、サクっほろっ、しっとりの本家の新垣菓子店の金楚糕と、一口食べると沖縄気分が口の中でフワッと広がる、沖縄素材がたっぷりつまった羊羹「れきをーかん」を1つずつの琉菓子(るがし)お試しセットをプレゼント中♪

「今すぐ沖縄いきたい!!けど…、」とおしゃる方に、ご自宅で沖縄気分だけでも味わっていただけると幸いです。

 

琉菓子(るがし)

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沖縄の海=青く、透き通って、キレイ。絶妙な「青」こそ海! by中地香苗<ありのままでイーノ>
2020.11.27

 

こちらのブログでは、一般的に「沖縄っていいよねー!」とつい思いがちな沖縄のイメージの中でも、違和感に感じたことや気になったことなどを取り上げることで、逆に、沖縄のことを再発見するためのブログです。あくまでも私、中地香苗の主観に基づくもので、私自身が、ありのままに沖縄のことをもっと広く、深く知り、より好きになるためのものです。ぜひ、ご意見、ご感想もお待ちしています。

 

全国的に肌寒くなり、自然と遠ざかる場所の一つは「海」ではないでしょうか?11月から12月、波が高く、荒れていることも多いので、この時期に海に行きたい、なんて人はいないかと思います。

 

ちなみに、沖縄の海は?

というと、北風は強くなり、風が冷たい日も多いですが、那覇の平均気温も22.1°で心地よいのが沖縄の海です。「沖縄は年中暖かくて、海も綺麗でいいねー」とよく言われますが、11月でも北風が一休みする日には、夏の海のように穏やかな時もあります。県外の方は「沖縄の海は青くて綺麗」とよく言われるのですが、「沖縄のどの海も青くて綺麗」と思っていませんか?

 

沖縄の海は「綺麗~!!」

沖縄と言えば「青い海!!」

青ければ「綺麗~!!」

そんな時に私は思うのです。沖縄のどこの、どんな時の、どんな色の海だ…??と。一緒くたにしないでほしい…。ちなみに、那覇市街地からすぐに行ける海と言えば、波の上ビーチ。もちろん、海水浴適合のビーチですが…私は泳げません。というか、泳ぎたくないです。というのも、目と鼻の先に、浄化センターがあるんです!

 

 

 

 

沖縄の海と言えば、こんな感じでしょ?

今回、沖縄の海の「青」について、e-noで商品の品質管理をしている元琉球大学名誉教授 渡久山章(とくやまあきら)先生(77歳)に聞いてみました。渡久山先生は、長年沖縄の水や海の研究をされてきた方です。

 

「先生、沖縄の海の青は何でできているんですか?」

 

すると先生は引き出しから裏紙を取り出し、鉛筆でさーっと海の絵を描きながら、浅い海と深い海の色の違いを教えてくれました。

 

「浅いところの海は白砂やサンゴもあり、とても穏やかで安定していますよね。そこをイノー(海畑)(※e-noの社名はイノーからつけました!)と呼んでいるんですが、白砂がたくさんあるところはどちらかというとエメラルドグリーンになります。浅い海と深い海の色の違いはひと目見てもわかりますよね、じゃあそれがなぜ起きているかはもう少し僕も調べてからお伝えしますね。」

 

数分後、先生はもう一度私に話かけてくださり、手には「海はなぜ青い?」と書かれた一枚の紙を持っていました。

そこには、海の青く見える理由が、太陽の光に関係しているコトが書かれていました。太陽の光には実は、紫、青、緑、黄色、赤、など7色の光がふくまれているというのです。海に当たると、青以外の光は海水に吸収されるけれど、青い光だけは海底の砂に反射して海面まで上がってきて私たちの目に入ります。その時に、海底の砂の様子や波によっても青い光は微妙に異なってくるというのです。

 

 

「知らなかった…。」

 

私はようやく場所によって変化する、絶妙な青の違いの理由がわかりました。沖縄の綺麗な青い海、私にとっては一言では言い表せないくらい色々な青を目にしてきました。小さい頃に、よく家族で海やキャンプに出かけたり、離島にもたくさん連れて行ってもらいました。学生時代は、友人と渡嘉敷(とかしき)島、座間味(ざまみ)島、阿嘉(あか)島、伊平屋(いへや)島、野甫(のほ)島…と時間を見つけては離島へ、民宿の方との出会いも楽しみに自由きままに旅をし、沖縄のたくさん変化するブルーを楽しんでいました。

 

中でも「青い海」と言えば、私が学生時代に伊平屋から野甫島に渡った時のこと、衝撃でした。

 

伊平屋から車で数十分の距離なのに、海の青さがこんなにも違うのか…今思えば、理由まではまったく興味がなく、ただただ感動でした。ただでさえも綺麗だった伊平屋の海が、橋を渡り野甫に近づくに連れて、どんどんエメラルドグリーンになり、しかも太陽の光でキラキラキラキラ輝いている。その光がキラキラ動くたびに、ため息ができるほど美しく、自然と元気になります。

 

藍色に近い深い青の海も好きだけれど、透き通ったエメラルドグリーンも沖縄の大好きな海。私の記憶にある 野甫島でみたエメラルドグリーンは、白砂がたくさんあり、中でも珍しい場所だと渡久山先生から伺って知りました。話をしていくうちに、宮古島出身の渡久山先生も実は野甫島の海には感激されたと知り、野甫の海のグリーン(もう青ではなくなってる…)をまた見たくなりました。

 

あなたの見た沖縄の海はどの色だったのでしょう。青・蒼・碧・藍・エメラルドグリーン…考えてみれば、沖縄で海に近づきたくないと思うのは、台風の時以外感じたことがありません。風がどんなに生温くジメジメと感じても、目の前の海だけは変わらず元気をもらえる沖縄の海。

自然と出会える沖縄の新しい「あおい」海。来年はぜひ、見にきてください。その時にはよかったら私までお声かけください。

 

 

この記事を書いた人

沖縄県出身 入社14年目

中地香苗(なかちかなえ)

 

1983年生まれ、沖縄県沖縄市出身。沖縄で生活していたにも関わらず、e-noに入社して、改めて知る沖縄の色・香り・場所や人の魅力を再発見中!「私、何も知らなかった…。」と思いながらも、知ると誰かに言いたくなる、そんなことを「ディスるカバリー」blogで紹介していきます。来沖時、または沖縄に行きたくなる気分の時にはぜひメールお待ちしております♪

▶︎kanae@e-no.com

 

メールをいただいた方には、一口食べると沖縄気分が口の中でフワッと広がる、e-noにしかない沖縄素材がたっぷりつまった羊羹「れきをーかん」プレゼント中♪「今すぐ沖縄いきたい!!けど…、」とおしゃる方に、ご自宅で沖縄気分だけでも味わっていただけると幸いです。

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