風はまだ少しひんやりしていますが、今週は晴れが続き気持ちの良いお天気。夏の終わりを告げるのは「ミーニシ(新北風)」、風向きがくるくる変わり天候が不安定な春先は「二月風廻り」、ようやく本格的な春だと感じられる頃は「うりずんベー(陽春風)」。沖縄では風で季節を感じるので、風にいろんな名前がついています。
おきなわこども詩集『でいご』より、

風のことをうたった詩をひとつ:
「風の親子」
伊波小四年 渡久地玲子
風の親子が そーよ そよ
おかあさんの風は ビューウ ビュウー
おかあさんの風は しんぱいそうに
子どもの風を追いかけていく。
「ビューウ ビュウー」
「まちなさい。」
「まちなさい。」
けれども こども風は
「だいじょうぶだよ。」
「だいじょうぶだよ。」
と いいながら
「そよそよ そよそよ」と
走っていく。
(おきなわこども詩集「でいご」/P86-)
昭和57年1月12日発行
うりずんべ〜かな、二月風廻りかな。
春はもうすぐそこまでやってきているかな?
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