こんにちは。e-noの蜂谷です。愛さんが選んだ新聞記事の沖縄ローカルネタから、プチ調査するコーナーです。2/5は、旧暦では1/1、お正月でした。「シャクトゥイ」という、神から霊力をもらったお礼に参加者が庭で踊る神事を紹介する沖縄タイムスの記事(2/6)が愛さんの目にとまったようです。
沖縄本島内でも旧暦行事が盛んと言われている糸満市などでは、学校が「午前中まで」と、お休みになる地域もあるそうですが、ここ那覇では正月ムードはほとんど感じられず…どちらかと言うと、なんか観光の人が多い? そうか、中華圏でも「春節」と呼ばれるお正月。最も重要とされる祝祭日のようですが、いまでは観光シーズンになっているようです。大型クルーズ船もやって来ます。

観光客の多さでその日が旧正月だと改めて気づかされる…その日、e-noでも何名かのスタッフはお休みでした。まさか海外旅行!?ではありません、仏壇を持つというSさんに、今年の旧正月はどのように過ごしていたのか!?聞いてみました:
旧暦って違うさ、毎年毎年。沖縄の行事って旧暦であるから、申し訳ないけど休みもらわないといけない。もう何十年もやってきたから。うちも仏壇があったから見て覚えて。
準備はそうね~ お仏壇にお夕飯とか……
2/4は「トゥシヌユルー」と言ってから、沖縄の大晦日。ソーキ汁。
天ぷらとかも昔は作ってた。田楽とか(田芋)。赤飯も。酢の物もさ。
一人で準備する。そんなに大きくはしないからね。前は親戚が来よったけど、今はもうこないからね。「新」の時は見えるけど、お正月(旧)ってやっぱり目上のところに挨拶しに行くから。
うちはさ、ムンチューがあるから、1/2にムトゥヤーに行ってからさ、年頭の挨拶。ムートゥヤーはお膳出して準備する。ムートゥヤー元の家。門中さ、沖縄は。一年の会費も収めながら。ご馳走とか出すからさ。ムートゥヤーの人もお膳毎年準備して。そして「お土産」と言ってお菓子持たすけどね。お膳におかれてるから。だからムートゥヤー大変だはずよ。
一年の行事でもこれが先さ。子ども達が小さい時は特に大変だった。何よりも先に行事を終わらせないと。あと買い物とかが大変なのよね。昔は公設市場に娘もみんな連れて行って。あっちこっち。一箇所だけじゃないさ、おそばはこっち、かまぼこはこっちってあるさーね。嫁に来た時に、買い物場所も教えられた。「こっちで買って」って。那覇の市場、今なくなってびっくりした……今はもう簡素かね。でもやっぱりやらないと、お仏壇持ってるから。だんだん年とって来たら旦那もうるさいし(笑)
今は、一つ大仕事終わってるからね、ホッと。一番お盆が大変ね。暑い。準備がね。だんだん簡素化になってるけど、昔はずーっと作ってた。ぐったりしよった(笑)
最初は口数少なかったSさんでしたが、聞けば聞くほどとたくさんの”ご馳走”が話の端々に現れるので、北海道出身の私は初めて聞く単語が多くついていくのに必死でした。こんなに準備するの!?これ全部お供えするの!?これでも簡素化されてるの!?お盆はもっと大変!?それをほぼ一人でやるなんて!
60名の沖縄のお母さんたちに囲まれ仕事をしていると常々感じざるを得ませんが、やはり沖縄女性のバイタリティには感服なのでした。
沖縄では3回お正月があると言います。旧正月で2度目のお正月を終え、次に待っている3回目は「グソーの正月」。その日もバイタリティ溢れる女性たちの姿を垣間見ることになるのでしょうか。乞うご期待!?
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