2019年6月19日
沖縄県立芸術大学資料館で一人の素敵な女性の初めての個展が開催されました。
坂本希和子 染色作品展 祥の花(SACHI NO HANA)
沖縄県立芸術大学院工芸専修2年
校内で蓮の花の作品があれば彼女のものというくらい、蓮をモチーフに作品作りをされているそう。
今回も色とりどりの蓮の柄が作品に描かれていました。
その理由を彼女から伺って納得。
お母様のご実家が石垣島でお父様が高知県のご出身とのことで、小さい頃から石垣島に
遊びに行っていたそうです。
「沖縄の色彩、強くてかっこいいなー」
と沖縄の植物の色の強さが彼女にとってとても印象的だったようです。
また、生活は高知で送っていたため、近くには蓮の花が咲いている公園があったり、
ご家族も元々お花が好きで知らず知らずに蓮の魅力に惹かれていったようです。
沖縄の力強い色彩で蓮の花を表現できたらいいなと
一つひとつの作品テーマには、蓮が表情を変えながら表現されていました。
彼女の初個展のお知らせに載っていた紹介文の一部を紹介します。
「蓮は泥の中からでも綺麗な花を咲かす」その花を前にする時、一切を忘れてただただ力強い美しさに惹かれ、
思い返すたびに力をもらいます。
祥という字は「めでたいこと、吉日の前兆、忌み明けの祭り」という意味があり
私に沢山のサチをもたらしてくれた蓮を『祥の花』として表現しました。
e-noが彼女に初めてお会いしたのは、今年3月に開催された第71回沖展の表彰式会場でした。
e-no賞受賞のお一人が彼女で、ご自身で染色したお着物で参加され
黄色と青、そして赤色で染めたインパクトのある柄が印象的でした。

3ヶ月後、e-noに届いた彼女からのお便りと初個展のお知らせ↓

e-no賞受賞者のその後の活躍を知ることは、e-noにとっては最高に嬉しいこと
またご縁をいただき感謝です。


そして昨日その作品展に行ってきました!


坂本さんがいらっしゃって作品一つひとつを丁寧にご紹介いただき、とても贅沢な時間でした。
私自身沖縄で生活していても、なかなか沖縄の伝統工芸には触れる機会が少なく、知らないことばかり。

坂本さんがおっしゃっていた言葉で印象的だったのは、
「技法を学ぶ前に知らないことも多い中、好きなものを作りたい思い一心で作った作品が
一番みんなにいいねと言ってもらえた」
ありのまま。思うまま。
e-noが大切にしたい思いと彼女から出てくる言葉一つひとつに重なる部分が多くてびっくり。
改めて、沖縄の次世代を担う学生さんの感性を育む応援を微力ながら続けているe-noの賞に
ぴったりなお一人でした!
後日e-noブログ内で坂本希和子さんの一品も彼女の思いと共に紹介していけたらと思っています。

なんとe-noのHP(e-no.com)も受賞後チェックしてくれていたそう!
e-noクレンジング水(https://e-noshop.com/product-buy-form/cle-lp-201905-01)
も気になっていたとのことで、e-noにご興味持っていただき嬉しかったです。
坂本希和子さんInstagram kiwa_s6