こんにちは、e-noお客様担当・小麦大好き、むくみが気になる蜂谷菜保子です。北海道ならすみれのラーメン、沖縄なら首里そば、ソーメンチャンプルーはおやつ!小麦は小麦でも麺ものには目がなく、困ったことにお酒のあとに食べたくなってしまう。もともと冷え性で万年靴下の跡が消えないむくみ体質です。が小麦なかなか辞められません。しかも沖縄には案外小麦使った食べ物が多いような気がしています。
沖縄そば、ソーメンはもちろん、ヒラヤーチー、ちんすこう、サーターアンダギー、ちんびん、ポーポー……
私は出身が北海道なので、沖縄に来て初めて聞く言葉、特に食べ物には沖縄ならではの表現や言葉がたくさんあり、ユニークなネーミングの響きにも惹かれますが、沖縄の小麦な食べ物の中でも常時お気に入りベスト3からは外せないのが「タンナファクルー」。
e-noのカタログをご覧になられたお客様から最近よくいただくご質問、「沖縄の食べ物は変わった名前が多いね~」「このクッキーみたいの… タンナファクルー…って言うんですか、何ですかこれは?
「タンナ ファクルー」?
「タンナファ クルー」?
どこで区切るのか、迷われているお客様も多く、私も手探りで発音も練習中ですが、
途切れなく流れるように発音できるといいのでしょうか。
(e-no内では「タンナ」「タンアファ」と省略して呼ばれることも!)

タンナファクルーは、伊平屋島産の黒糖がふんだんに使われた、ふんわり食感の焼き菓子ですが、その名の由来は創設者のあだ名にあります。明治の頃、マルタマ製菓創設者の玉那覇(たまなは)さんが作っていたおやつで、その玉那覇さんはとても色黒だったそうです。黒糖のように色黒だった玉那覇さんが作っていたので、玉那覇(=「タンナファ」)+色黒(=クルー)と親しまれるようになったそうです。
昔話のような本当の話。この名の由来を知った時には驚きましたが、なんだか味があって、とても沖縄らしくて…好きになってしまいました。
袋の裏側にもちゃんとそのストーリーが紹介されているんです。
タンナファクルーには不思議な力があるようで、初めて食べるのに、なぜだか懐かしい味わい… !そういう感覚を抱く方が多く、自分もまさにその一人! ふんわり黒糖広がる香りとふんわり食感に心から包まれてしまいます。
特に夕方、小腹が空いたOLの救世主。1枚食べると元気が巡ってきます。ガリガリ音もならずデスクでもこっそりパクパク食べやすい!
e-noから歩いて5~7分のところには、マルタマさんの直営店があり、無性に食べたくなることもありよく足を運んでいます。黒糖のミネラルを身体が欲しているのでしょうか。
琉球王朝時代に「クンペン」という高級菓子が庶民の手には届かなかったころ、初代マルタマ製菓の代表が庶民のためのおやつとして作ったのがタンナファクルーだったそうです。体力を使う畑仕事のお供に、黒糖の甘さとミネラルによって元気になれると重宝されてきたそうです。最近では学校の給食にも出るところもあるのだとか。
(タンナファクルーが給食で出るなんてうらやましい…!!)
タンナファクルーをはじめ、サーターアンダギー、ちんびん、など沖縄のお菓子は茶色系統のものが多く、インスタ映えは難しいものが多いかもしれませんが、「贅沢」やご褒美としての現代のおやつの価値観とは少し違う、暑さのなかで体力をつける、より元気に過ごすための知恵、栄養として、お食事に近い位置付けだったのではないかと想像しています。
なかなかやめられない小麦、沖縄の食文化の中で上手に美味しく取り入れながら、いつか靴下の跡が気にならなくなるくらい、むくみも沖縄のパワーフードで解消できればと、いろんな食べ方や食材を紹介していきたいと思います。
この記事を書いた人

e-no お客様担当
蜂谷菜保子(はちやなおこ)
1986年生まれ・北海道出身
mail: naoko@e-no.com
沖縄ならではの食べ物、言葉、「これってどういう意味?」と気になることはぜひ蜂谷へお寄せくださいませ。道産子視点で独自に調査!?しお返事いたします!
★色黒だった玉那覇さんの想いが受け継がれている「タンナファクルー」はコチラからお求めいただきます。
★ソーメンチャンプルーを作るなら、龍頭素麺がお勧めです!