こちらのブログでは、一般的に「沖縄っていいよねー!」とつい思いがちな沖縄のイメージの中でも、違和感に感じたことや気になったことなどを取り上げることで、逆に、沖縄のことを再発見するためのブログです。あくまでも私、中地香苗の主観に基づくもので、私自身が、ありのままに沖縄のことをもっと広く、深く知り、より好きになるためのものです。ぜひ、ご意見、ご感想もお待ちしています。
全国的に肌寒くなり、自然と遠ざかる場所の一つは「海」ではないでしょうか?11月から12月、波が高く、荒れていることも多いので、この時期に海に行きたい、なんて人はいないかと思います。
ちなみに、沖縄の海は?

というと、北風は強くなり、風が冷たい日も多いですが、那覇の平均気温も22.1°で心地よいのが沖縄の海です。「沖縄は年中暖かくて、海も綺麗でいいねー」とよく言われますが、11月でも北風が一休みする日には、夏の海のように穏やかな時もあります。県外の方は「沖縄の海は青くて綺麗」とよく言われるのですが、「沖縄のどの海も青くて綺麗」と思っていませんか?
沖縄の海は「綺麗~!!」
沖縄と言えば「青い海!!」
青ければ「綺麗~!!」
そんな時に私は思うのです。沖縄のどこの、どんな時の、どんな色の海だ…??と。一緒くたにしないでほしい…。ちなみに、那覇市街地からすぐに行ける海と言えば、波の上ビーチ。もちろん、海水浴適合のビーチですが…私は泳げません。というか、泳ぎたくないです。というのも、目と鼻の先に、浄化センターがあるんです!
沖縄の海と言えば、こんな感じでしょ?

今回、沖縄の海の「青」について、e-noで商品の品質管理をしている元琉球大学名誉教授 渡久山章(とくやまあきら)先生(77歳)に聞いてみました。渡久山先生は、長年沖縄の水や海の研究をされてきた方です。
「先生、沖縄の海の青は何でできているんですか?」

すると先生は引き出しから裏紙を取り出し、鉛筆でさーっと海の絵を描きながら、浅い海と深い海の色の違いを教えてくれました。
「浅いところの海は白砂やサンゴもあり、とても穏やかで安定していますよね。そこをイノー(海畑)(※e-noの社名はイノーからつけました!)と呼んでいるんですが、白砂がたくさんあるところはどちらかというとエメラルドグリーンになります。浅い海と深い海の色の違いはひと目見てもわかりますよね、じゃあそれがなぜ起きているかはもう少し僕も調べてからお伝えしますね。」
数分後、先生はもう一度私に話かけてくださり、手には「海はなぜ青い?」と書かれた一枚の紙を持っていました。

そこには、海の青く見える理由が、太陽の光に関係しているコトが書かれていました。太陽の光には実は、紫、青、緑、黄色、赤、など7色の光がふくまれているというのです。海に当たると、青以外の光は海水に吸収されるけれど、青い光だけは海底の砂に反射して海面まで上がってきて私たちの目に入ります。その時に、海底の砂の様子や波によっても青い光は微妙に異なってくるというのです。
「知らなかった…。」
私はようやく場所によって変化する、絶妙な青の違いの理由がわかりました。沖縄の綺麗な青い海、私にとっては一言では言い表せないくらい色々な青を目にしてきました。小さい頃に、よく家族で海やキャンプに出かけたり、離島にもたくさん連れて行ってもらいました。学生時代は、友人と渡嘉敷(とかしき)島、座間味(ざまみ)島、阿嘉(あか)島、伊平屋(いへや)島、野甫(のほ)島…と時間を見つけては離島へ、民宿の方との出会いも楽しみに自由きままに旅をし、沖縄のたくさん変化するブルーを楽しんでいました。
中でも「青い海」と言えば、私が学生時代に伊平屋から野甫島に渡った時のこと、衝撃でした。
伊平屋から車で数十分の距離なのに、海の青さがこんなにも違うのか…今思えば、理由まではまったく興味がなく、ただただ感動でした。ただでさえも綺麗だった伊平屋の海が、橋を渡り野甫に近づくに連れて、どんどんエメラルドグリーンになり、しかも太陽の光でキラキラキラキラ輝いている。その光がキラキラ動くたびに、ため息ができるほど美しく、自然と元気になります。
藍色に近い深い青の海も好きだけれど、透き通ったエメラルドグリーンも沖縄の大好きな海。私の記憶にある 野甫島でみたエメラルドグリーンは、白砂がたくさんあり、中でも珍しい場所だと渡久山先生から伺って知りました。話をしていくうちに、宮古島出身の渡久山先生も実は野甫島の海には感激されたと知り、野甫の海のグリーン(もう青ではなくなってる…)をまた見たくなりました。
あなたの見た沖縄の海はどの色だったのでしょう。青・蒼・碧・藍・エメラルドグリーン…考えてみれば、沖縄で海に近づきたくないと思うのは、台風の時以外感じたことがありません。風がどんなに生温くジメジメと感じても、目の前の海だけは変わらず元気をもらえる沖縄の海。

自然と出会える沖縄の新しい「あおい」海。来年はぜひ、見にきてください。その時にはよかったら私までお声かけください。
この記事を書いた人

沖縄県出身 入社14年目
中地香苗(なかちかなえ)
1983年生まれ、沖縄県沖縄市出身。沖縄で生活していたにも関わらず、e-noに入社して、改めて知る沖縄の色・香り・場所や人の魅力を再発見中!「私、何も知らなかった…。」と思いながらも、知ると誰かに言いたくなる、そんなことを「ディスるカバリー」blogで紹介していきます。来沖時、または沖縄に行きたくなる気分の時にはぜひメールお待ちしております♪
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