沖縄で有名なものと言えば、シーサー。家の前に置かれているシーサーは、沖縄では当たり前の光景ですね。でもこのシーサー、一番古いものはどこにあるのでしょうか?答えは沖縄県南部の八重瀬町富盛にあるんです。
その名も「富盛の石彫大獅子」
あまり目立たない所にあるので、県内の人もあまりわからないのではないでしょうか?

小さな看板があって案内に沿っていくと、

階段がありました。上りきったら小さな橋が。

この橋を渡ると、ありました。富盛の石彫大獅子。

なんだか今のシーサーとは見た目が違います。

この大獅子が出来たのはなんと1689年、330年も前の事。見た目が違うのも納得です。なぜ出来たのかというと、この土地は当時火事が多かったらしく、その火除けとして、八重瀬岳に向かって設置をされたそうです。
詳しくはコチラを↓

そして330年の歴史が刻まれたあとがこちら。

この無数の穴、わかりますか?これは沖縄戦の時の弾痕なんです。
今はのどかなこの場所ですが、当時は激戦地だったのでしょうか。


今はこんなに落ち着いて気持ちの良い場所にひっそりと佇む石彫大獅子ですが、330年の中で天災、戦争とその目で様々な時代を見てきたんですね。
そう考えて改めて石彫大獅子を見てみると、感慨深くなりますね。