「チンビン」。なんだと思いますか?沖縄では、おやつとして子供も大人も好きな素朴なお菓子なんです。
チンビンは、小麦粉と黒糖を水で溶き、直径15cm前後の丸い生地を作り、それをクルクル巻いたもの。黒糖を使っているため、見た目が茶色いお菓子です。子どもの頃からよく3時のおやつに食べていました。黒糖のほんのり優しい香りと甘味、初めて食べた方は、その上品さに驚かれます。
もうひとつ、チンビンに似たものがあり、見た目は同じように小麦の薄皮で巻いています。黒糖は使わずに少し甘みのあるアンダンスー(油味噌)を中に入れたもの。その名は「ポーポー」。これまた不思議な響きですが、どちらも中国由来の名前、ちなみに漢字で書くとチンビンは「巻餅/煎餅」ポーポーは「餑餑」(諸説あり)。
茶色いチンビンと、白いポーポーは仲良くセットでスーパーの棚に並んでいます。家庭で作られることも多いです。