こんにちは。e-no(イーノ)の新垣多美子、子育て真っ最中の40代です。
小5、小2、4歳の三人三様のウーマクー(わんぱく)息子たちとの日々の珍道中は、イライラモヤモヤがいっぱい!
心や身体に溜まるストレスを和らげ「ゆかいだな~」と笑顔で過したいと模索中です。

夕食どうする? 子どもからの急なリクエスト
今日の夕ご飯どうしよう。
働きながら子育てをする女性にとって、帰宅後の夕飯作りは頭を悩ませる大きなタスクの一つではないでしょうか。
育ち盛りの息子三人を健康に育てたい私にとっても例外ではありません。

幸い、平日は近くに住む実家の母から夕食の一品の差し入れがあったり、週末は義父が育てた野菜をくれたりと、子どもたちの成長を一緒に支えてくれています。
しかし、コロナ禍において70代後半で持病を持つ両親たちは不安感が増しているため、お互いの接触を避けようと会うのを自粛。おかげで息をつく間もないほど毎日フル回転です。
そんな2月の節分翌日、保育園からの帰り道でのこと。
「お母さん、今日もえほん巻食べたい!」
ちょっと惜しい一言でおねだりしてきたのは4歳の三男。
「え・ほ・う巻きね。美味しいよねー。でも、昨日も食べたでしょ。恵方巻きは節分の日に食べる特別なご飯だからさ~」とやんわり断りますが、息子はなかなか諦めません。
行事食は特別な「ハレの日」のご馳走。食べたい時にいつでも食べると特別ではなくなるし、けじめはつけるべきじゃない?
私のつい固く考えてしまうクセで「~べき」が頭をもたげ、気持ちがモヤモヤ。
その時、ふと、両親がよく言う言葉を思い出しました。
三男と同じ4歳頃にちょうど沖縄戦後の混乱期を過ごした父。
「いつも芋ばかり。食べたい物なんて食べられなかった」と幼少期を振り返る度に話します。
仕事で忙しい祖母に代わり台所を切り盛りしていた母。6人弟妹の長女で、小さい弟や妹たちの食事を毎日作っていたため、
「子どもが食べたいって言う時は思いっきり食べさせてあげなさい。そう出来ない時代もあった。食べ物の記憶は大人になっても残るからね」と事あるごとに話します。
少しおおげさだけど、”食べたい”と湧き起こる子どもの素直な欲求を叶えてあげられるのは、今ここで生きているからこそ。
両親の言葉と、息子の「お母さん、おねがい。お野菜もちゃんとたべるから」の一言が決め手となり、夕食のメニューが決定しました。
「よし、今日の夕ご飯も恵方巻きだ~!」
「イエーイ!」
帰宅後のピンチ。夕食のお米がない!
さて、夕食のメニューが「恵方巻き」に決まったものの、帰宅して気づいたピンチ!
海苔がない。さらに、お米もない! ガーン。
先週末の買い出しリストを読み返して見ると、メモそのものへの書き忘れ。
やがて長男と次男が習い事から帰ってくるので買い物に行く時間はありません。
「お母さん、おなかすいた~。はやく食べたい。はやく~」と急かされ焦ります。
どうする、どうする? 今日の夕食どうする?
そうだ、アレがあった!
いつもストックしている沖縄製粉さんの「ちんびんミックス」。これでなんとかなる!

「ちんびん」は沖縄のお菓子の一つで黒糖入りのクレープのようなもの。
沖縄では「ユッカヌヒー(旧暦の5月4日)」と言われる子どもの日に、健やかな成長を願って作ったちんびんを仏壇などにお供えしてきました。
最近では手軽に作れる”おやつ”の一つとして各家庭で作られています。
”おやつ”だって工夫すれば食事代わりにもなる! そう割り切って今晩の主食に決定。
本来のちんびんは焼いた後にクルクル巻くだけですが、今日は海苔もお米もないわが家流の「ちんびん恵方巻き」にアレンジ。
中に具材を入れて巻く作戦です。
さっそく、やる気まんまんの三男と帰宅した長男、次男にも手伝ってもらいます。
小麦粉や黒糖、ベーキングパウダーを水で溶いて作ることもできますが、「ちんびんミックス」はその手間を省ける主婦の味方の時短アイテム。
【基本のちんびんの作り方】 *-*-*-*-*-*-*
1.ミックス粉に水を入れて粉気がなくなるまで軽く混ぜる
2.フライパンを温めサラダ油をうすくしき、お玉一杯弱の生地を流し入れ丸く平らにのばして中火で焼く
3.生地の表面にプツプツと穴ができ、表面が乾いてきたら裏返して反対側も軽く焼く
4.フライパンの上でゆるやかに巻く、またはお皿などに移しさめてから巻く
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たったこれだけのシンプルな工程。
しかし、何かにつけて闘争心が芽生え競い合う三人の息子たち。

順番にと言いながらも、「オレが! オレが!」と競い合って混ぜたがり生地をこぼす。
焼き始めると同時にフライパンのふちに手首がふれた長男、「おまえが押したからだろ~」と次男と言い合いに。
「ジャンケンで決めたら?」と仲裁に入るものの、後出ししただのなんだのといざこざが続き、私もイライラ。
時短のはずが余計に時間がかかっているのは気のせいではありません…。
(今度はホットプレートを準備して兄弟三人が仲良く焼けるようにしよう。)
お腹が空いていると気が立ってしまうので、失敗して破れてしまったちんびんを皆で分け合い食べました。
落ち着いた子どもたちは飽きたようで、結局私がバトンを受け取り生地を焼くことに。

【表面にプツプツ穴が空いてきます】

【やけどしないの!?と驚かれますが菜箸と指で裏返すのが一番上手くいきました】
苦手な野菜も攻略!? クルクル巻けばOK!
ちんびんの生地が焼けてくると部屋中に黒糖の香ばしい匂いがただよい食欲を刺激します。
今日は恵方巻きの代わりのピンチを凌ぐアレンジ技なので、中に巻くための具材を準備。
ストック品でも前日の残りでもなんでもOK!

【本日のわが家の具材】 *-*-*-*-*-*-*
・ハンダマ(裏が紫色の沖縄の葉野菜)
・サニーレタス
・チキアギ(魚のすり身に人参ごぼうが入った練り物を揚げたもの)
・トゥーナー(おばぁ達は英語発音でツナをこう呼ぶ)
・スライスチーズ
・コーン
・マヨネーズ
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子どもたちは自分で好きなように具材をトッピング。

欲張りすぎると巻けませんよー。

【チキアギをてんこ盛りにし過ぎると巻けなくなる】
節分は終わったもののせっかくの恵方巻き。今年は南南東を向いてみんなでモグモグ。
ハンダマはポリフェノールも豊富で栄養たっぷりの沖縄野菜。
九州の水前寺に由来し「スイゼンジナ」という和名があり、石川県の「金時草(キンジソウ)」という加賀野菜も同じものです。
少し苦味があり日頃はあまり食べない子どもたちですが「お野菜もちゃんと食べる」の宣言どおり、ちんびんでクルクル巻くとペロリと間食♪
「お願いだからお野菜残さないで、がんばって食べて!」と口うるさく言う必要もなく私もニコニコ。^ ^

【子ども用はラップで巻いてあげると落とさずに食べやすくなります】
美味しいと食欲もアップ!
あっと言う間にパクパク食べきり具材が足りず、朝食の残りの野菜炒めとソーセージも追加で巻いていただきました。
【野菜が苦手な三男からもグーサインが飛び出す】
実は、今回のちんびんの生地にこっそり混ぜたのが「サクサク乳酸菌玄米」。
子どものリクエストとはいえ栄養バランスが気になったり、ちょっと手抜きし過ぎかな?という罪悪感が薄れる気がします(笑)。

お米がない! と帰宅後気づいたピンチの日にも、手軽につくれる「ちんびん恵方巻き」、お試しください。
みなさんの、「夕食のピンチを乗り切る工夫」、「こんな時短してます」などもぜひ教えてください。
ご質問もお気軽に、新垣( tamiko@e-no.com)まで♪
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この記事を書いた人
新垣 多美子
あらかき たみこ
入社20年目。働きながら子育てをする中で、つい「こうするべき」と肩に力が入ってしまいイライラ・モヤモヤで心や身体にストレスが溜まってくる。
こんな私のような女性が、沖縄のアンマー(お母さん)たちの知恵や黄金言葉(くがにくとぅば/沖縄の諺)をヒントに、少しでも笑顔になれるブログを目指しています。