「こんにちは。今日はトマトあります~?」
「トマト?残念、朝で全部売り切れたさ~。今あるのは丸オクラとモーウイ(赤瓜)だね。昨日畑で採ったばかりだから新鮮だよ。」

地元の農家さんの採れたての野菜を買うことができるのが、野菜の直売所。
そんな直売所の中でも、JAおきなわ国場支店の「はるさー市」は、地元の人は知っているけど、
大通りを通りかかったくらいじゃぁなかなか気づかない穴場です。
日に焼けた肌がとても健康的なおばちゃん達とのやり取りを楽しめるのも魅力の一つ。
トマト好きな長男のために、一年中トマトを探している私も時々お邪魔します。
鉄骨の骨組みに網とビニール、トタン屋根の簡易的な作りの広い小屋の中。

外が明るすぎるせいか、少し薄暗い小屋の中ではラジオのローカル番組が流れ、
たいがい4~5人の70~80代位のおばちゃんたちが、パイプ椅子に座ってユンタク(おしゃべり)しながら野菜を売っています。

ゆっくりと時間が流れる中、購買心をあおるような騒がしい音楽もなく、「必要なものがあったら買ってね~」という位の声かけで、採れたての新鮮な野菜を販売してくれます。
毎週土日の朝8時~12時までと案内がありましたが、土曜日の夕方17時頃にも野菜を買ったことがあるので、
野菜の売れ行きによるのかも?聞き忘れたので今度きいてみよう。
土曜日の朝早く行った方が品揃えがいいのは経験済み!
午後になると、売れ行きがいい時は残念ながらお目当ての野菜は売り切れのことも多いのです。
お目当てのトマトは売り切れ。ニラは実家の庭にあるし、せっかくなので地元の農家のおばちゃんオススメの丸オクラとモーウイにしよっかな。

すると、隣で同じようにオクラを選んでいた買い物客のおばちゃんが声をかけてくれます。
「ね~さん、ここのは上等よ~」
「上等ってどういう意味の上等?」
「袋に大きいのだけでもなく小さいのだけでもなく、バランスよく上手に詰めてるから。その意味の上等さ~」
「なるほど!」

常連のお客さんが、他のお客さんに良さを教えてくれます。^^
今度は、顔なじみの農家のおばちゃんの前に並んでいるモーウイ選び。

「モーウイは、どんなして食べるのがオススメですか?」
「私は酢が好きだから、酢としょう油で味付けて、あればシーチキン(ツナ)混ぜたら美味しいよ」
「あー!美味しそう♪ 私はね、もろみ酢をかけて食べることが多いんですよ」
「へ~、今度やってみようかね~。」
どの野菜がいいか迷ったり、美味しい食べ方はおばちゃんに聞いてみるに限る!
ちなみに、2つ買ったら1本シーブン(おまけ)をくれました♪ ありがとうございます!!
他の場所で会った時も挨拶できるくらい親しくなった、顔なじみ特権かな♪ 他の人にもそうなのかな?^^

「だーだーだー、あんた達にはアメぐゎ~あげようね。来てごらん。」
野菜を眺めたあと、走り回っていた3人の息子たちは、他のおばちゃんにアメ玉と黒糖をもらって満面の笑み♪
スーパーだと自分で必要なものを選ぶだけで、定番野菜のローテーションが続いてしまう我が家でも、
「はるさー市」のおかげでレパートリーが広がります。
地産地消が大切だ!とか頭で考えて買うというよりも、おばちゃん達の顔を見たら、ついつい買っちゃうんだよな~(笑)。
それが結果的に新鮮で美味しくて、子どもたちも見て聞いて覚えて食べて、一石二鳥、それ以上?
子どもたちも、少しずつ苦手な野菜が食べれるようになりますように。
さぁ、来週はどんな野菜があるかな~♪