さて、沖縄の旧盆、初日は「ウンケー」。
夕方頃から、トートーメー(仏壇)のある各家庭の門前ではウヤファーフジ(ご先祖様)をグソー(あの世)からお迎えする家族の姿を目にする機会が多くなります。

移動中に見かけたあるお宅では、ロウソクと線香を手にした家主らしき方が一人出てきて、二人、三人・・・と数えていくと
なんと、子や孫を含め12人が車通りの多い通りに面した門前に一列に集合!
家族みんなで手を合わせ、ウートートー(お祈り)。ウヤファーフジをお迎えしていました。
家の中でも、仕事帰りになどに集まってきた家族がそれぞれに手を合わせます。
うちの3人息子も、「今日からウートートーの日だよね!」と朝からワクワク・ソワソワ♪
いとこや親戚に会えるのが楽しみなのです。
この日のトートーメーへのお供えものはウンケージューシー。
ジューシーは豚の三枚肉やニンジン、シイタケ、ヒジキ、ネギなどを細かく切り、豚の茹で汁やカツオ出汁と一緒にお米を炊き上げる沖縄の炊き込みご飯。
各家によって色々な具材を入れて作りますが、炊けてくるときに豚肉やカツオ出汁のいい香りがただよってきます。
沖縄中で作っているので、住宅街を歩いていておいしそうな香りがしたら、きっとそれはウンケージューシーです♪
ウンケージューシーには悪霊や邪気を払う意味でショウガやフーチバー(ヨモギ)などの香りが強いものを入れますが、小さい子どもが多い家では量を調整したり入れないこともあります。
最近ではスーパーで手軽に買える「ジューシーの素」のレトルトパックをベースに、各家庭でアレンジ具材を入れて簡単に作れるようになりました。
それでも、やっぱり一から手作りしたものは美味しい。各家庭によって味が違うので、「◯◯オバァーのが一番美味しいね」、「私は◯◯おばさんのが・・・」などとジューシー談義に花が咲きます。

「イエーイ!今日はジューシーだー」
子どもたちにも大人気!
日頃、苦手な野菜が多い次男(6歳)や三男(3歳)も、ジューシーに混ぜ込まれた野菜はパクパク!
「おかわり!」
夏の疲れが出やすい残暑の頃、食が進まない子どもたちにもオススメです♪
お線香とともにウンケージューシーをお仏壇にもお供えし、親族と共にウヤファーフジに感謝しながら三日間を過ごします。
まだまだ続く沖縄の旧盆。
我が家には今はまだトートーメーがないので、主にナカビにお中元を持って各親戚の自宅へ挨拶周りをします。
今年は12ヶ所へ。
新婚の頃、初めて迎えた旧盆にはそれぞれの親戚への挨拶も兼ねて20ヶ所!!
なかなか大変です。(笑)
ウンケーはまだまだ初日。
子どもが大好き、沖縄の旧盆二日目「ナカビ(ナカヌヒ)」については改めて次のブログにて!
★普通は白米で作ることが多いのですが、玄米で作った美味しい沖縄の「ジューシー」もあるんです♪
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