沖縄には島野菜でも豚でも、その栄養やいただいた命をまるごと食す食文化があります。
実は、あの「ヘビ」までまるごと・・・なんです!
今回は、Part1 陸編、Part2 海編の2回に分けてご紹介します。さて、沖縄で陸のヘビの代表的存在といえば・・・、「ハブ」!

ハブが以前出現したことがある場所や気をつけた方がいい場所には、
ご近所の方が親切に注意をうながす張り紙をしてくれていることがよくあります。
ぜひ、注意してください!(写真の看板は雨風に打たれ、肝心な文字が消えてますが・・・)
沖縄には、毒のある「ハブ」、「ヒメハブ」、「サキシマハブ」や、毒のない「アカマタ」、「リュウキュウアオヘビ」なども含め、22種類以上のヘビが生息しています。(参考:沖縄県庁ホームページ「ハブに気をつけよう!! 」より)
私が子どもの頃もそうでしたが、今でも外に遊びに行く子どもたちは、「草ボボーの所とか石垣のある所は気をつけなさいよ~。ハブがいるからね~」と周りの大人によく言われます。山や川辺だけでなく、畑や公園、草木や石垣の隙間など、どこにでもいる可能性があるからです。ネズミを食べる種類のハブは、時々、民家の周辺にも現れます。
以前、うちの実家の裏側からもハブの抜け殻が見つかり、大人たちが慌てて脱皮したハブを探し回っていた事もありました。
孫の小学校入学式の前日に、自宅に現れたハブを孫が噛まれては大変!と捕獲したオジーとランドセルを背負った孫の写真が読者の注目を集めた新聞記事も記憶に新しいです。
(ラジオ沖縄ありのままでイーノ 2019.04.15のブログもチェック!→ https://e-no.com/category/e-noradio/)
つい、最近では、ハブはいないと言われていた離島、粟国島(あぐにじま)で、数年前からハブが見つかっている!というニュースもありました。
そんな、怖がられることが多いハブですが、そのハブを一匹まるごと泡盛に詰め込んで作られるのが「ハブ酒」です。
酒屋さんの前にズラーッと並ぶ「ハブ酒」はなかなか見ごたえがあります。子どもも一緒に行くと、「怖い~!」と店内にすら入れないか、「もっと見たい!」と陳列棚の前から一歩も動かず、しばらく帰れなくなるか・・・に分かれます。

「おきなわ屋 泡盛蔵 国際店」さんの店頭に並ぶハブ酒

3,000円代から1万円以上のものまで色々選べるラインナップ

とぐろを巻いてシャー!動かないと分かってはいてもちょっと怖い
お店の方に伺うと、最近では、臭みを取り除く技術を取り入れたり、色々なハーブ類を一緒に漬け込み、飲みやすくなっているそうです。ハブに含まれる栄養豊富なエキスが、病中病後、滋養強壮、疲労の回復などにもいいと昔から言われています。勝手なイメージで、ゲテモノ好きなオジーやオジサンが飲むものとイメージしていましたが、「血行も良くなるし、冷え性とかの女性にもおすすめですよ~」と、健康の目的で飲める薬用酒としてオススメされました。
なるほど、一度は飲んでみたい。「蛇年」女子にはもちろん、アラサー、アラフォー女子にもご利益がありそうです♪
「私は陸の方じゃなくって、海のヘビに毎日お世話になっているので、またの機会に~」 とつぶやいたのは、お店の方には聞こえなかったみたい・・・。
Part2 海編では、私が毎日お世話になっている、海の「ヘビ」についてご紹介します!