はいたーい!e-noお客様窓口の真栄里時愛(まえざとときえ)です。
今年のお正月はコロナ禍のため新年のご挨拶回りは控え、また沖縄の最低気温も9度と沖縄にしてはとても寒かったということもあり外出もしないように過ごしました。初詣もできず、ずっと家で過ごしていたので一歳の娘のために何か季節を感じることができないかと思い、今年は鬼餅(オニムーチー)作りをやってみることにしました。

ムーチーとは月桃の葉で巻いて蒸したお餅で、月桃の葉=カーサと餅=ムーチーで「カーサームーチー」とも言います。沖縄では旧暦の12月8日に、仏壇やかまど(火の神様)にお供えし家族で食べて健康を祈願したり厄払いをします。旧暦に合わせて行うので、2021年は1月20日。最も寒い時期でムーチービーサ(鬼餅の頃の寒さ)とも呼ばれています。いつもは準備から作るまで実家の母に任させっきりで、昨年娘が生まれて初めてのムーチーも私は食べるだけでした。沖縄では赤ちゃんが生まれて初めてのムーチーを「初ムーチー」と言いちょっとしたイベントで、赤ちゃんの健康と長寿を祈るのですが、お祝いごととして周囲のお家にムーチーを配る風習も残されています。月桃の葉は魔除けに効果あるということから、食べたあとは葉を十字に結び軒下に吊します。実際、月桃の葉は虫除け効果があるんです。
母に聞いたムーチーの材料を揃え、母に家に来てもらい作ってみました。手に生地がくっついてうまくまとめることができず、後半はほとんど母がこねてくれました。「月桃の葉に包む作業は大丈夫だろう」と過信していましたが、コツを教わってやっとキレイに包むことができました。蒸すと月桃の香りの湯気が部屋中に漂い、その日は寒かったのでアロマ風呂のように心地よく感じました。

母から「月桃の葉は殺虫効果もあるから、蒸した後のお湯を軒先に撒いたら虫除けになるよ」とか、「昔は子どもがいる家庭では、家に災いを入れない効果があるとされ子どもの年齢分を紐で繋げて門前に吊るしたよ」と教わることもできました。出来上がったムーチーは見た目も味も母のムーチーには程遠いですが、「子どものために」という思いを受け継いでいく機会になったと思います。
<この記事を書いた人>
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e-no お得意様担当
真栄里時愛(まえざと ときえ)(旧姓大城)
1981年生まれ・1児の母
沖縄は一番人口が多い「村」読谷村出身、食べるのが大好きなアラフォーです。
第一子の出産、育児休暇を経て11月末にe-noに職場復帰しました。
そんな私が、子育てでの奮闘、ついつい食べ過ぎてしまう癖とその克服法対処法を楽しくブログで発信します。
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