「仕事辞めないでよ、あなたが辞めたら私もやめるからね」
第1回:宮城順子(みやぎ・じゅんこ)お客様担当 社歴30年
2025年1月20日
第1回は、お客様担当第1号の宮城順子さんを紹介します。順子さんは2025年1回目の朝礼のファシリテーターでもありました。「1」揃いで縁起よくスタートです! ※弊社では朝礼の「ファシリテーター」が毎日順番で回ってきます。ファシリテーターとは、会を進める司会にとどまらず、今日1日の良いスタートがきれるように、みんなを巻き込み、場を盛り上げる役割ももっています。業務連絡だけではなく、チームミーティング、情報交換など長い時は30分以上になることもあります。
早速、順子さんに突撃インタビュー!!
◼︎新年最初の“大役”を終えての感想は?
もう緊張したよー。でも最後は信介さん(社長)がまとめてくれたからラッキーだったさ。年末から年明けのファシリテーターのことを考えてドキドキしていたけど、新しい年の始まりの1番目だから「宝くじに当たったと思えばいいや」と思って乗り切ったよ(笑)
ポジティブ思考の順子さんです。
「1回目の“私の担当はどんな人?”「ぜひお願いしたい!」と申し出た時は「本当に私でいいの~」と恥ずかしそうにしていましたが、インタビューが始まると、私(富山)が入社する前の会社のことやお客様との繋がり、仕事への想いがたくさん、たくさんあふれ出てきました。
◼︎入社のきっかけは?
知人の紹介なのよ。以前働いていた出版会社で、沖縄教育出版(イーノの前身、その当時は出版業をしていました)や川畑保夫さん(創業者)の噂を聞いていたから「勉強したいな」と思って気になってはいたのよ。会社を退職してからは元同僚と2人で色々な仕事をしましたね。そんな時、知人から沖縄教育出版が薬草事業で新しいことするらしいよと教えてくれて面接に行ったのよ。そしたら保夫さんが「明日からおいで」ってその場で言ってくれて。「えっ?明日から?」ってびっくりしましたよ。
お気づきになりましたか?イーノでは会長も社長も肩書きではなく名前で呼んでいます。
◼︎勤務歴は?
30年になるのかな。平成6年(1994年)入社で、65歳で一度、孫の世話もあって退職して、戻るつもりはなかったんだけど、信介さん(社長)にお誘いをいただいて66歳で復帰してもう10年になりますね。
◼︎30年続けられている理由は?
やっぱり一緒に働いている仲間がいいですよね。また保夫さんの先見の明に魅力を感じていました。入社した頃は、電話1本で本(沖縄の子ども達の詩集や沖縄に関する本などを販売していました)を売るなんて誰もやっていないことだったから「世の中にこんな仕事もあるんだね」と思いましたよ。今のアフターフォロー(お客様担当)の仕事もそうでしょ。アフターフォローって終わりのない仕事。お客様を想って、お客様の健康や暮らしぶりに合わせて試行錯誤しながら進化していく感じでしょ。
今でも急に新しい取り組みがスタートしたり、日々色々進化したりして、最初は「また何が始まるの?」っ不安になることもあるけど、やってみると、だんだんできるようになって「何だできるじゃん」って達成感があるのよね。女の人って新しいものに弱いでしょ(笑)だから日々新しい変化があることにも魅力を感じているんだと思うよ。
お客様にお届けするお知らせのモデルとして同僚とパチリ!
◼︎お客様担当をしていて嬉しいことは?
お勧めした商品がお客様の健康にお役に立てた時ですね。「宮城さんのおかげで」「宮城さんにダマされて良かったよ」とお声をいただくと本当に嬉しいです。また有難いことに「宮城さん、仕事辞めないでね、あなたが辞めたら私ももう会社とのお付き合いやめるからね」と仰ってくださる方もいて、アフター冥利に尽きますね。
先月も「今日の声変だよ、風邪?」とお客様に声をかけていただいて、今月お電話した際に「今日の声いいでしょ!」とお話ししたら「そうだね」って。買い手と売り手の関係ではなく、「声」でお互いを気遣える関係性という感じで、そんな繋がりが本当に嬉しいですね。
また県外のお客様から「沖縄の方言を教えて」と言われたことがあって、理由をうかがうと「沖縄のお婿さんを迎えたから」と仰られて。それからは、「ちゅーうがなびら」(意味:こんにちは)などの挨拶の方言や、お客様から「これはどういう意味?」とご質問された方言の意味を毎回そのお客様にお送りする挨拶文に書いて送っているんですよ。そんなちょっとしたことでお客様が喜んでいただけるのはとても嬉しいですね。
◼︎仕事を辞めたいと思ったことは?
保夫さんや上司とトラブルがあった時は、2.3回は辞めたいと思いましたね(笑)、保夫さんに提出する業務ノートに赤ペンで半ページほどびっしりご指摘のコメントが書かれていたりも(笑)
◼︎退職をふみとどまった理由は?
私が紹介して入社した仲間に責任があると思ったんです。仲間をおいて一人辞められないなと。やっぱり共に働く仲間が良い人ばかりなんです。保夫さんに怒られた時も、同僚や保夫さんの奥様にたくさんフォローしていただきました。本当に周りの方に支えていただいたおかげで今があるんですよね。
また保夫さんは仕事の成績や、社員、パート関係なく、私たちを大切に想ってくださいました。出張先でも勉強だけではなく楽しまなくちゃ!とミュージカルに連れて行ってくださったり、10年以上のパートを全員ニューヨークに連れて行ってくださったり!すごいですよね、こんな会社他にはないですよ。そんな保夫さんの想いを感じていたので、厳しく突き放されても惹きつけられる魅力があったのよね。カリスマ性なんだろうね。
一度、保夫さんから「僕らは戦友だからね」と言われたことがあって、創業からこれまで会社も色々と波があってね、大変な時期もあったんだけど、それを雇用主と職員という上下関係ではなく、一緒に乗り越えてこれたと思ってくださったのかなと感じてずっと胸に残っているんですよ。4年前に保夫さんが亡くなられてからも時々この言葉を思い出しています。
◼︎これからのこと
大切にしている言葉があります。
①きょうよう→今日用事がある
②きょういく→今日行くところがある
③ちょきん→貯金
60歳を過ぎたらこの3つがあると幸せだと同僚から教えてもらったんですよ。考えてみたら私は3つとも仕事をしているからこそできているんですよね。イーノには「定年」はないけど、引き際は自分で決めるって決めています。でもお客様に必要とされている限り、日々新しいことにチャレンジしてお客様担当として進化したいと思っています。この年で働かせていただけるなんて本当に有難いですよね。同級生からも「順子さん働きすぎだよ」と羨ましがられるほどですよ(笑)
インタビューが終了し、お客様へのお電話を再開した順子さん。まるで目の前にお客様がいらっしゃるように笑顔で会話を楽しんでいました。
「私の担当ってどんな人?」第1回は宮城順子さんの紹介でした。お昼時間に「たくさん作ったからみんなで食べて」と手料理を持ってきてくれたり、誰かが体調を崩すとカチュー湯(鰹節で作った汁物)を作ってくれたりと、イーノ職員にとってまさに「母」のような存在。順子さんの周りにはいつも温かい空気が流れています。「これからも進化し続ける」順子さんをお手本に私もチャレンジしていきたいです。