
沖縄本島南の南城市でマンゴーを育てて35年の父(新里善一、76歳)。北部・やんばるの東村でパイン最高の品種とされるゴールドバレルに挑んで11年目の息子(新里善幸、43歳)親子の競作と共演です。
沖縄夏の二大南国フルーツ、二世代共演、二個(マンゴー×1、ゴールドバレル×1)をお届けします。旬が重なることは難しいとされてきました。今年は二人の収穫、一番美味しい時期がわずか10日間、重なります。もちろん、今年できたからといって、来年の保証はありません。親子だからこそできた“一瞬の旬”を連携することで「奇跡のセット」が可能となりました。
父と息子でも個性が違えば、育てる果実も土壌も異なります。

父は南部のアルカリ土壌のビニールハウス、多くを語らず黙々と職人気質の父。

息子は北部の酸性の赤土が広がる山野、ゴールドバレルを生んだ師匠に学び、仲間と交流しつつ工夫を重ねます。
二人が大切に育てる果実には共通点があります。沖縄の太陽と風の恵みを受けつつ、豊かに甘みをたくわえていること。個性や手法は違えど、沖縄の夏の二大果実を大切に美味しく育てているのです。
