「料理作りに手を出したら、ハマってしまって大変だから」と作らない言い訳を続けてはや10年、食べる事が専門の荘司正樹(しょうじまさき)(42歳)です。何気なく食べているチャンプルーですが、味付けや食感は千差万別、その裏には作り手のこだわりがありました。
今回ご紹介するのはパパイヤチャンプルー。パパイヤと言えば、フルーツのイメージがあるかもしれませんが、沖縄では青いパパイヤを野菜として食べるのが普通で、パパイヤチャンプルーも一般家庭でよく食べられているものなのです。そして作り方を教えてくれたのは平幸子さん、僕の義理の母です。料理上手でいつも「美味しいな〜」と食べていたのですが、もしかしたらこだわりがあるのかもしれないと思い、聞いてみたらやっぱりありました!こ・だ・わ・り・が。
「正樹さんは歯応えのあるものが好きだから何が良いかね〜、と考えてパパイヤにしたよ」との事。有り難い限りです。
料理スタート、まずはパパイヤの皮むきからです。
「これ剥いたら白い液が出るでしょ。これは沖縄では血と言ったりするよ。これが母乳の出を良くするみたいで昔の人は産後の女性によく食べさせてたよ。」パパイヤは体にも良い食材なんですね。
皮を剥いたところで普通はシリシリ器を使って細切りにしていくのですが、ここが違っていました。
「私は歯応えを良くしたいので、スライサーでやってるよ。そしてスライスしたのを包丁で切る」。
「ちなみに普通はシリシリ器でやるでしょ。そうするとこんな感じ」。
確かに全然違います・・・。
スライサー&包丁だと、長く均一な太さに。これが歯応えを良くする工夫なんだとか。
千切りにしたものはすぐに水に浸してアク抜き。
全部を切り終わった後はざるに移してさっと水洗い。
ここからは炒めはじめます。
オリーブオイルを大さじ一杯ほどフライパンに入れて温める。そしてニンジンを入れてその後にパパイヤ投入。
軽く炒めたら全体に火が通るようにフタをして蒸らします。
しばらくしてフタを開けると、水分が出てきています。次にだしの素を少々とツナ缶を1缶まるまる入れて、最後にニラを加えてもうひと炒め、風味づけでごま油を少々入れて完成です。
出来立てをひと口。パパイヤがシャキシャキしていて歯応えが良い!ほんのりゴマ油も効いていてとても美味しいです。
パパイヤチャンプルーはクタクタに煮て柔らかく作る人もいるのですが、これは好みです。歯応え重視で作りたい場合は、是非お試しください。