お客様と月に一度、お話ししていると電話1本で気づくことがあります。今日は元気だな、何かあったのかなーと声ですぐにわかります。テレビやネットで情報はたくさんあるけど、おしゃべりしていくうちに「えー、そうだったの?」という発見も多いし、なによりやっぱり楽しい。
【ユンタクいちばん】は、そんなお客様とのおしゃべりを紹介しています。
(「ユンタク」とは、沖縄ではおしゃべりのことをいいます)

電話だから、声だけだから、気づくことが沢山あります。
今回のテーマは、『お客様から教えてもらった話』
食欲の秋。お客様と盛り上がるのはやっぱり『食べ物』の話。地域や暮らしの中に編み出された知恵がたくさんあります。
お客様担当のIさんは、屋上で家庭菜園をしています。
この夏、ゴーヤーやへちまと共に、勝手に育って大きくなった冬瓜(とうがん)がありました。沖縄料理のソーキ汁や煮物などによく使われますが、大きすぎて一回の料理では使いきれないのが悩み。
そんな時にお客様から「冷凍保存ができるよ」の一言。
それは無理だと思っていましたが、驚いたことに食感も味も変わらなかった。早速、冷凍冬瓜を妹家族に分けて喜ばれているそうです。

へちまかと思ったら、冬瓜がぶらさっていました。
夜10時ごろに帰宅するお客様担当のYさん。仕事を終えて夕飯作りに追われています。そんな時に、お客様から教えてもらったレシピが「みそ玉」。味噌に鰹節を混ぜて、さらに乾燥したみそ汁の具(わかめや豆腐、ネギなど)を加えて、ラップで巻いて冷凍しておく技。お湯を入れるだけで夕飯のほっこりみそ汁の出来上がり。
最後に、お客様が必ず喜ぶ、お得意様担当Sさんのとっておきレシピ。体調が優れなかったり、特に喉の調子が悪い人にだけ教えています。
大根半分を乱切りにしてタッパーや瓶に入れて蜂蜜を100CCほど上からかける。フリフリしながら冷蔵庫に入れておくと、蜂蜜によって大根の固まりが半分ぐらいになりました。そのエキスをおちょこ一杯にとって、喉を潤しながらゆっくり飲む。咳が止まり喉の調子までも良くなると、自信満々です。残った大根は、砂糖もいらず煮付けにします。まさに一石二鳥です。
ちょっとした工夫で毎日の料理がもっと楽しくなるんですね。あなただけのとっておきの『秘伝の技』はありますか?今度、ぜひ教えてください。お客様担当 大城美佳(おおしろ・みか)
■その他、『お客様とのおもしろ話』はこちら
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