こんにちは。先日、海ぶどう(e-noshopへはコチラ)の取材で恩納村に行って以来、
すっかり海ぶどうにハマってしまったイーノスタッフの新垣です。
皆さんは海ぶどうを食べたことがありますか?

私の東京に住む友人の一人は、
そのプチプチした食感と口の中に広がる沖縄の海の香りのとりこになり、
来沖すると必ず食べたくなると言います。
先日、県外からいらした大切なお客様をもてなす時も海ぶどうをお出しすると
「いいですね! 海ぶどう♪」と、とても喜んでくださいました。
沖縄で美味しい海ぶどうを一度でも食べたことがあれば、ほとんどの方がファンになります。
しかし、沖縄あるあるの不思議の一つ。
実は私たちウチナーンチュ(沖縄の人)は、海ぶどうを食べる機会がほとんどありません。
もしかしたら食べたことがない人も多いかも。
周りの30~70代のウチナーンチュに聞いてみると下記のような声。
・一部のスーパーにはあるようだが、日頃行く店にはなく馴染みが薄い(40代女性)
・けっして安くはない高級食材なので、日々の食事としては出しにくい(60代女性)
・ウチナーンチュ同士の飲み会では食べないが、県外の人を接待する時には物珍しくて喜ばれる(40代男性)
・ホテルの前菜などに添えられているのを食べたことはあるが、買ってまでは食べない(30代女性)
・観光客が食べるもので、お土産品というイメージ(70代女性)
そう、私もほんの少し前までは同じように思っていました。
子どもの頃は全く食べた記憶はなく、社会人になり、
県外から来沖した知人と一緒に行った観光客向けのお店で食べたのが初めて。
それもそのはず。沖縄で天然の海ぶどうが採れるのはごくわずか。
現在のように私たちが口にすることが出来るようになったのは、
1990年代の半ば頃に養殖の海ぶどうが登場し始めたからです。
その養殖技術を県内でいち早く確立させたのは、
恩納村(おんなそん)漁協組合の研究グループ。
恩納村は那覇空港から車で約50分、
沖縄本島の中央部西海岸に位置し、
海岸全域が沖縄海岸国定公園に属する日本屈指のリゾート地。
太陽の光を反射してキラキラ光るエメラルドグリーンの海が広がり、
海のレジャーを楽しむ人やダイバーからも人気です。
その海も恩納村漁業協同組合(以下、恩納村漁協)が中心となり、
漁業活動を通じて海の生態系を守っているからこその
美しさであり、豊かさなのです。
1989年に恩納村漁協の海ぶどう研究グループが
養殖の研究を始め、6年近く情熱を注ぎ試行錯誤を繰り返し、
ようやく海ぶどうの販売がスタートした経緯があると知りました。
販売当初は認知度も低かったそうですが、
周りのリゾートホテルなどの宿泊客から人気に火がつき需要が拡大。

【恩納村漁協 海ぶどう養殖施設内の様子】
今ではモズクやクルマエビに次ぐ沖縄の養殖水産物の主要な産業にまで発展していますが、
私の周りでは一般の家庭の食卓に出てくる食材というよりは、
観光客向けの特産品のイメージがまだ多いように感じます。
でも、私は声を大にして言いたい!
「せっかくの沖縄の特産品、県外の方だけで、ウチナーンチュが食べないって勿体ない!
皆さん、今が旬の美味しい海ぶどう食べましょ~!」
今まで数回しか海ぶどうを食べたことがなかった私がこう思うようになったきっかけ。
それはある日、職場のみんなと一緒に魚久鮮魚(牧志公設市場内)が経営する
「酒のみ屋 魚久」で、久しぶりに「海ぶどう」をいただいたからです。

【「酒のみ屋 魚久」の海ぶどう】
「今日仕入れてきた海ぶどうです。」
店員さんが出してくれた海ぶどうは、見た目も美しく粒も大きめでハリ・ツヤがあり新鮮そのもの。
数年ぶりの海ぶどう、プチプチの食感が楽しくて何度でも口に運び食感を味わいたくなります。
そして口の中に広がる潮の味と香り。那覇市の真ん中にいて沖縄の海を感じた瞬間です。
数年前に食べた海ぶどうとは全然違う……。
以前は正直言うと少し臭みを感じ、美味しいというよりは
ただ物珍しさが先立ったという感覚でした(笑)。
この違いはなんだろう。
聞いてみると、魚久のお父さんこと久高唯光さんが、
毎朝、片道1時間近くかけて恩納村漁協へ行き直接仕入れている海ぶどうだそう。
「恩納村が海ぶどうを販売し始めた一番最初の頃からうちは常連で、お母さんがずっと目利きしてきたからね。」
そう教えてくれたのは魚久で働く次女、りささん。
恩納村の海ぶどうは、2006年には沖縄県から水産部門では初の拠点産地として認定もされています。
「いろんな所を回ったけど恩納村漁協のものは上等!見るだけじゃだめ。触って分かる。
やっぱり弾力があって他と違う。海ぶどうにもランクがあるんですよ。
昔から私は色々厳しく言うからね、恩納村漁協の中でもいい物だよ。」
牧志公設市場の鮮魚店で40年余りプロとして目利きをしてきたお母さん、佐智子さんが選ぶ自信ある逸品だからこその美味しさだと納得。
この美味しさを、ウチナーンチュにも、全国の方にも味わってほしい!
しかも、この海ぶどう、寒さや暑さに弱いので、秋から春にかけての今の時期がまさに「旬」。
「梅雨になると日照不足で実が細くなってくるからね。私の目で販売出来るかどうかは責任をもって判断するね。」
そう佐智子さんが仰るように、美味しくいただけるのは旬の時期だからこそ。
私たちイーノスタッフの想いと、社長川畑の家族ぐるみの長年のご縁により
なんと、この海ぶどうを
私たちの「e-noshop.com(イーノショップ)」で販売させていただけることになりました!
恩納村漁協 ☓ 魚久鮮魚 ☓ e-no(イーノ)の初コラボ商品
「沖縄 美ら海育ち(海ぶどう)」の誕生です。
魚久鮮魚の皆様、恩納村漁協の皆様、本当にありがとうございます。

さっそく奮発して買った海ぶどうを常温のまま自宅に持ち帰り、そーっとお皿に盛り付けます。
(★注意:海ぶどうは生きています。寒さに弱いため、絶対に冷蔵庫に入れてはいけません!)
わが家の小5、小2、4歳のウーマクー(わんぱく)三人息子たちは奥の部屋で遊んでいて気づいていません。
遅い時間からの会議や残業、週末の接待などで毎晩帰宅が遅かった主人は、
外での食事などを控え、最近は毎日早めに帰宅してきます。
せっかくなら、週末くらいは家飲み時間を一緒に楽しみたい。
透明感のある美しいグリーン。
光に反射した一粒一粒が美しくツヤを放つ姿に見とれてしまいます。
ビールのおつまみに? 泡盛と? それともワインとチーズと一緒に……。
「おー! お母さん、これ海ぶどう!?」
「イエーイ! オレが先に食べる。」
「違うし、オレからだしー。」
大人時間をどう楽しもうかと考えていた矢先、
気づかれていないと思っていた三人息子たちに、あっという間に見つかってしまいました。
お皿に盛った海ぶどうに我先にと飛びつく子どもたちを両手で阻止。
「まって待って待って! 高級だから、めっちゃいい物だから、
子ども用もとってあるから、パクパク食べるんじゃなくて、ゆっくり一房ずつ味わって~!」
思わず大声で叫んでしまいました。

「プチプチして面白~い! そのまま食べても美味しい」と言うのは次男。
「オレは、しょうゆつける」と三男。
「これは、海ぶどう丼にしても美味しそうだね」と長男。
あっという間に平らげてしまうくらい子どもたちにも大人気です。
主人はオリオンビール、私は麦茶で、
海ぶどうと一緒に、「あり、カンパーイ♪」
翌日のランチは、長男リクエストの海ぶどう丼。

シンプルに海ぶどうと卵の黄身。

お好みで、海ぶどう、納豆、オクラ、卵の黄身とカツオの削り節をトッピング。
(ネバネバの山芋をかけても美味しそう!)
醤油、お酢、シークヮーサーを混ぜて簡単に作ったタレをかけていただきました。
海ぶどうのプチプチ感とほんのりした海の潮の味と香りがベストマッチ。
味にうるさい口が達者な長男からもグーサイン、いただきました!

他にも冷奴やサラダ、海ぶどうと魚介類を乗せた海鮮丼などもおすすめです。
ぜひ、旬のこの時期に、恩納村で育った「沖縄 美ら海育ち(海ぶどう)」をご自宅でお楽しみください。
みなさんの、おすすめのレシピもぜひ教えてくださいね。
恩納村漁協 ☓ 魚久鮮魚 ☓ e-no(イーノ)の初コラボ商品
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