美佳のユンタクあるある話 地球の裏側でも沖縄そばに三線

お客様とのおもしろ会話

今号の「沖縄こころ旅」や「沖縄とんでもない物語・飲み物編」で特集している『世界のウチナーンチュ大会』。イーノお客様担当から聞いた移民や大会にまつわる話を紹介します。

 各国から来たウチナーンチュのパレードを見たさん。「ウチナーシンカ、ククル一つ」(沖縄の仲間、心は一つ)の言葉に感極まり、イーノの前の国際通りでハンカチを振って皆さんを迎えた。

中学生の時、同じ集落の優しいお兄さんがブラジルに渡った。南米には、船で50日もかけて渡り、大変な苦労をしてジャングルを開拓し畑にした人もいれば、街の方ではクリーニング屋を営んでいる人もいると聞いてきた。「移民一世が頑張ったおかげで交流ができる。ルーツを大切にする心を教えられました」と宇良さんは話しています。

 さんの叔父夫婦がブラジルに移民した。6年前の2016年に開催された第6回大会の時に、初めて帰郷し、自宅に1ヶ月間滞在。その他にも、地元出身の移民者も世界中から参加し、その地区の自治会館では500人以上が集まり大歓迎会。お祝いごとには欠かせない古典舞踊の「かぎやで風」から始まり、と歌、そして、カチャーシーとウチナーンチュの団結力の凄さを感じた。55年ぶりに故郷を見た叔父の感想は「こんなにも発展していると思わなかった。昔は、アスファルトなんてなく全てが砂利道だった」と。上原さんは、ブラジルでは、サーターアンダギーや沖縄そばを作り、三線も先祖の墓参り行事のシーミー(清明祭)も沖縄と変わらないことにびっくり。「何十年経っても沖縄の心は忘れない。血は繋がっていると感じました」。

 16年前の2006年、第4回大会。沖縄コンベンションセンターで行われた開会式は、27カ国の国旗と共に世界中から集まった人々の入場で始まった。高校生でガールスカウトだったさんの娘さんは、カナダの国旗を持つことになった。赤いカエデが象徴的な国旗は、その葉の先端と枝は各州と準州の一体感を表しているという。行進の練習は旗の持ち方やその角度、進路など念入りに行った。当日、カナダ国旗を掲げて入場した娘さん。競技場に入った瞬間、客席に座っているカナダからの参加者や親族からの「ワーーッ!」という歓声。鳥肌が立ち、今でもその感動は忘れられないと言います。

 皆さんのウチナーンチュ大会や親族の移民の思い出話など教えてください。

(お客様担当 おおしろ・みか)