お客様に「会うこと」でしか生まれない。

e-no株式会社 代表取締役の川畑信介です。創業者の父、川畑保夫(1948~2022)の残した言葉を今、学び直しています。これからのe-noが大切にしていく考え方を確かめていきたいと思っています。

 


 

経営の話となると必ず出てくる言葉は「お客様に会うことは誰でもできる」「誰でもできることをちゃんとして欲しい」。営業に長けていた父は、お客様を何より大事に考えていました。

 

それらの言葉は、営業においては当たり前のことですし、私は、父から聞く度に「はい、もちろんです。」と、自信を持って答えてました。しかし、今思えば、表面的には受け取っていたものの、深い意味、父の意図までは理解していなかったということに気付かされます。「お客様に会うこと」とは、こちら側からお客様へアクション、お電話、お葉書を通してコンタクトを取る回数を増やすことと信じていたのかもしれません、、、。

 

 

また、「誰でもできることをちゃんとして欲しい」とは、ただ会うだけではなく、アフターフォローにとどまることでもなく、お困りごと、お悩みなど、お役立ちをしてこそ「お客様に会った」ことになるという意味でした。

 

私自身も、挨拶だけの人もいれば、お互いの今どうしているのか?と自分の悩みや感じていることを話す時もあります。お互いの心のうちを話してこそ、はじめて「会う」に値するのだと、今になって気づきを与えてもらっています。なぜ、自分の体験と照らし合わせて父の言葉を聞けなかったのか。当たり前のことを言われる時ほど、その意味、その意図をしっかり受け取ることの大切さを痛感しています。